きになる auAMレバレッジ・オールカントリー。

2025-12-10 10:11:28
2025-12-10 14:06:00
目次

この時期かー。

通年だと〇天投信投資顧問あたりがドヤ顔で出してきて。

それにタイミングを合わせる形で相場ズドーン。

「年初一括が最もパフォーマンスがいい、私は決断できる投資家(キリッ」みたいな面倒くさいニキネキが一網打尽されるパターン。

この時期まで登場しなかった理由を考えると。うーん。そもそもACWIは海外だと不人気なのでデリバティブが弱かった記憶。

流通量の確保できそうなETFも高コストだし。

えー?じゃあ、どうやって作るのさーといえば。ACWIはマルチコンポーネント型のインデックスなので、組み入れインデックス側の先物を探せばゴロゴロしてたりする。

ので。

完全なクローンは無理でも、作ろうと思えば作れたとは思う。要は指数に連動を目指すと目論見書に書いて、客が納得するなら(中身がナニモノでも)それは売りものになる。物凄く雑な解釈では。

ただ、デリバティブを使うと直近のジャパン・オルカンブームのような(中身は為替で上げてただけ)みたいなパフォーマンスと競うのは面倒。やりたくなかったろうなって感想も。

良くも悪くも注目され、設計を理解しようともしないバードヘッドやインフルエンサーに「2倍にならないじゃないかっ!」と叩かれる未来は見える。

たいへんそだなーって、ぼんやり。

・・・。

今回は、auAMレバレッジ・オールカントリーのことをちょこっと調べる。まだ運用も始まっていないのファンドの都合、数字的部分は無く、面白味も何も無い記事。

以上、厳重注意したからネ。

気になった方だけ、こっそりお楽しみくださいな。

Be careful

この記事で書かれている内容はトワナナさんの感想です。間違いがないよう注意を払っておりますが、それでも事実と異なる内容が含まれているかも知れません。また、特定の商品をお勧めする意図などはありません。詳しくは(ブログに関するきまりごと)をご確認下さい。

「そうなんだー」くらいの肩の力を抜いた状態で、たのしんでいただければ幸いです。

Basic information

公式サイトが用意され、目論見書もぺたんこされているので。そちらから読み取れる情報を読み取ってみる。

  • MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み・米ドルベース)の円建て評価の日々の値動き2倍程度になることを目指す

    • 投資先はBNP Paribas Issuance B.V.が発行する担保付債券

  • 信託期間は無期限、信託報酬は純資産総額に対し年率0.3520%(税込み)

  • 信託財産留保額は無し

ふむり。

目論見書にはこれといった情報はなさそう。読み取れるのは連動債券への投資を行う形で運用される点のみ。

ただこの連動債券、帝国(えんぱいあ)大和さん大スキーなクレディなんたらとは大分価格帯が異なる様子。どんな会社なのだろう。

目論見書には以下の説明しかない。

BNP Paribas Issuance B.V.とは。

BNP Paribasの100%子会社であり、1989年に設立されました。
BNP Paribas Issuance B.V.が発行する債券は、BNP Paribas により保証されています。

ここから先はBNP Paribas Issuance B.V.を調べろって感じか。

What kind of company is BNP Paribas Issuance B.V.?

ここからは英語圏で情報を仕入れてーと思ったら、日本事業所?がある模様。

英語でも情報は得られるし、英語圏の方が一次情報であることが多いので情報は早いと思う。でも、国内に事業所を開いていただけると寄り添ってくれている感があっていいよネ。

日本語読みだと「BNPパリバ」と読むそうで。

えーっと。

先に本店の方で情報を漁ると・・。

BNPパリバとは?

5大陸64の国と地域に拠点を置く欧州最大級の金融グループ。
個人、団体、起業家、中小企業、大企業、機関、お客のプロフィールを問わず、
様々なビジネスラインや活動を通じ、あらゆるニーズに対応する。

2025年の銀行における時価総額ランキングでトップ10入りするくらいの規模との情報も見かけた。本店はお仏蘭西だそうな。

ん・・。

フランス?

ウルトラバランス世界かぶ・・う、頭が(ry。

・・・。

ぜーぜー。危なく暗黒面に落ちるところだった。(もう腰まで漬かってるけど。)

BNPパリバはフランスの大きな金融グループで、BNP Paribas Issuance B.V.はその子会社でオランダの会社。

名前にある「Issuance」は「発行」を意味し、「B.V.」はオランダで「非公開有限会社(Besloten Vennootschap)」のことを指すようなので。auAMさんちの資料と合わせ読むなら「連動債券を発行してくれるBNPパリバの非公開会社」そのままの意味であっていそう。

ちなみにBNPパリバの日本への参画は古く、公式サイトには以下の情報も書かれていた。

BNPパリバと日本との関わり。

慶応3年(1867年)にパリ国立銀行の前身である国立パリ割引銀行が横浜支店を開設。
明治40年(1907年)にパリバが日本政府による欧州市場での外債発行に参画。

2023年、BNPパリバ銀行東京支店は営業開始から50周年を迎えた。

初出店が横浜というのが時代を感じ、意外にも東京支店の歴史が浅いところにモロモロの背景を勘ぐりはする。

Why finance in France?

ううーん。

何故にフランスなのだろうとか。少し引っ掛かり。

やっぱり英国がブレグジットでEUから独立したせいで、欧州へのアクセスが空洞化したから?

プライス的にはすんごい勉強してくれている感はあって。信託報酬に連動債券の費用も含まれているのだから、auAMさんも含めて「とんでもなく」薄利での提供ではないかなって。

大変失礼な言い方になってしまうのだけれど、この商品がそこまで売れるとは販売側も思っていないと思う。

一部の〇ャンキーがインターネッツでぎゃーぎゃー騒ぐことはあっても、金融商品を理解しているひとであれば、理解しているひとだからこそ、この商品が売れ筋に成り得ないと考えているはずで。

それなら、薄利多売する理由はなくて。

現在は競争相手がいないのだから、もっと利を乗せてもよかったはず。帝国(えんぱいあ)大和さんとかはそうしてる。

ニッチ商品は利を乗せといた方が費用面で苦労しなくて済むため、ちょっとの不人気でもどこ吹く風でサービスを継続できる。逆に、費用を安くし過ぎると店じまいが早くなる。

うー。ん。

気になってauAMさんちでauAMレバレッジNASDAQ100、auAMレバレッジNifty50インド株、auAMレバレッジ・ハンセン・中国ファンド、auAM米国債スーパーロング・ブル3倍の目論見書を読んでみた。

BNPパリバの連動債券は使用していないように見える。

今まで自社マザーファンド形式だったのに、少なくとも中身を出さずに来たのに、今回BNPパリバさんと協業の形にした。

auAM未来都市関連株式ファンドでチェースと組んでいたり、auスマート・ベーシックやauスマート・プライムで帝国(えんぱいあ)大和さんや三井住友DSさんと組んではいたようなので、別の銀行さんと組まないポリシーでは勿論なかったと思う。

状況から見るなら、そういうことなのだろうなーって。

It's a fight that cannot be surrendered

・・・。

ねぇねぇ、何でそんなにフランスを気に掛けるの?といえば。

現在のフランスは、政治的不安定で経済もガタガタ(過去2年の間に首相が5人交代する位あかん状態)になっており、国債の信用もゴリゴリ削られてランキングが落ちてきている。

勿論、BNPパリバさんとフランスの国債とは別の話題ではあるけれど、国債の影響を受けない銀行はあまりないのかなって感想。

auAMレバレッジ・オールカントリーが「くそっ、フランス首相交代のせいで下落したっ!!」なんてことはまず起きないと思うので、心配するようなネタでもないけれども。

へいきだよー。(*'▽')

・・・。

ファンドの募集開始は12月15日、運用開始は12月19日かな?マンスリー・レポートをのんびり眺めて行きたいな。

と。

か。

そんな建前はおいておいて。

来週から、等倍株価指数の独自ポートフォリオを資金の2倍相当額で運用するTracers グローバル2倍株と、ACWI2倍ブルの連動債券を資金相当額で運用するauAMレバレッジ・オールカントリーとが対峙する。

アモーヴァ・アセットマネジメントとauアセットマネジメント、真逆の設計ポリシーの熱いぶつかり合いがはじまるよっ!

うひ。

おつかれさまでした。

この記事を書いた人

トワナナ(執筆用)